天竺奇譚 インドの夜風に吹かれましょう

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クリシュナ
kami_image クリシュナ Krsna 

持物:笛・白牛・クジャク羽ついた冠

ヴィシュヌの化身のひとつ。むっちゃハンサムで、女泣かせの神様。
幼い頃から怪力を持ち、毒蛇の王を倒したり、人の奥さんにちょっかい出したり、 水浴している女性たちの服を隠してたのしんだり。なんかなあ〜。
古代実在していた人物らしいけど
人気があって神様としてまつられるようになったとか。

彼の恋人はラーダーっていう牛飼いの女しかも人妻(!)。
おっと。牛飼いっていってバカにしちゃいけませんよ。 印度ではお牛さまは神様なのですから。 彼は『マハーバーラタ』のなかでも助太刀役として参加する。

ほかの神様との見分け方は、冠に孔雀の羽がついていること。笛を持っていること。体が青い(黒い)こと、額にヴィシュヌをあらわすUの字が刻まれていること。かな。


・ 怪力皇子。ドラマチックな出生の秘密。
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インドの神様

むかしむかし。
インド中部の王国の支配者であった悪名高きカンサ王は、
「おまえはヴァースデーヴァの8番目の息子に殺されるぞ」と予言された。
彼はその預言をとても恐れ、ヴァースデーヴァの息子をすべて殺すように命じた。
ヴァースデーヴァは遊牧民ヤータヴァ族の族長。生まれた子をすべて引き渡すと王に約束したが、二人だけ、生まれてすぐに女神たちの手によって逃がされた。
兄は「バララーマ」、弟は「クリシュナ」。
二人は牛飼いの家で育てられた。

バララーマは、ヴィシュヌ神をいつも守る存在、蛇族の王「アナンタ」の生まれ変わり。
クリシュナは、ヴィシュヌ神の生まれ変わりだったのだ。

子供が逃げたことを知った王はすぐに刺客を放つ。
カンサ王は、魔族と人間の間に生まれたハーフだったため、魔族とのつながりが深かった。刺客として送り込んだのは魔族だったんだけど、クリシュナは生まれながらにしてすごい力を持っていたので、刺客は全部返り討ち。
なんかアレだな。ピグマリオのクルト皇子ですな。

なんかクリシュナってすごいんだよ。怪力で牛車を持ち上げてあるいたり。
さすがヴィシュヌの生まれ変わりってかんじで。
自分が殺されることを懸念した王が子供を殺すなんて、
イエスキリストの誕生の物語とも似てるね。


・ 少年時代。悪い蛇を退治しました。

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インドの神様

これはまだクリシュナが子供のころのお話。
河にカーリヤという蛇の王の一族(ナーガ)が住み着き、水を毒にして悪さばかりする。 クリシュナは、「じゃあこの僕が退治してやろう!」とカーリヤに勝負を挑んだ。 しかーし。 強いとはいってもやっぱ子供。カーリヤにやられそうになる。
「ああ、僕もう死ぬかも・・・」
とそのとき、心の奥から神様の声が響いてきた。

「おい。おまえ自分のこと理解してるか?ただの力がつよい人間だと思ってないか?本当はおまえはヴィシュヌ神なんだぞ??」

その声に自分が何者なのかを思い出したクリシュナは、一気に形勢逆転。カーリヤ蛇を退治してしまう。
この図像は、退治した蛇王の頭の上で、調子にのって踊ってるクリシュナ様。
周りにいる美女は、蛇族(ナーガ)の娘たち。クリシュナを崇めています。


・ 青年時代。たくましく、かっこよく育ちました。
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kami_image

さて、時はたち、青年になったクリシュナ様。
カーリヤ蛇の退治の話もあって、彼の評判は高まるばかり。
その噂を聞きつけたカンサ王、「おのれ、あやつ生きておったか!」とまた刺客を差し向けた。けどやっぱり返り討ち。
もう、この手じゃ倒せないとわかった王様は、 英雄クリシュナ兄弟をお城に招きます。
「シヴァ神のためのお祭りで、武道大会を開催する予定なんだが、君たち出てみないかね?聞くところによると君たち、すごく強いそうじゃないか」

その武道大会は、もちろんクリシュナたちを殺すためのもの。武道大会の会場には、「二人を殺せ!」と命令された巨漢が待ちかまえてたんだけど、クリシュナとバララーマはそいつらをこてんぱんにやっつけた。 カンサ王のたくらみを知っていた二人は、わざと城に招かれたのだ!

カンサ王、もう黙ってられない!「おのれクリシュナ!わしが殺してやる!!」
勢いにのった王様は自らクリシュナたちに斬りかかった!!

が、王はクリシュナにかなうはずもなく、あっけなく殺された。
クリシュナは、悪王を倒した英雄として歓迎されましたとさ。


・ モテモテで大変。とりあえず、全員とお相手する。
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インドの神様

誰もがうらやむ美青年に成長したクリシュナはもう「モテモテ」
女性はだれでもクリシュナの虜に。 あんまりにも自分を慕ってきた娘達が多いものだから、自分の分身をたくさんつくって相手をさせたとかなんとか。
笛の名手でもあった彼がふく笛の音は神々も聞き入るほど。

いたずらで牛飼い娘たちが水浴びしている間に服を全部盗んでこまらせたり。
特に牛飼い女ラーダーさんとの恋は有名。
細密画のモチーフに好んで描かれてます。

一応クリシュナには奥さんのルクミニー姫がいるんだけど、 牛飼い女たちとのラブロマンスは、下世話な不倫とかいうレベルのモノではないんです。
クリシュナは神様なので、「神への愛」みたいな意味合いになります。

・ 奥様とのラブロマンス。略奪婚だッ!
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インドの神様

クリシュナ様は牛飼い女たちとのラブロマンスが有名ですが、
きちんと奥様もいらっしゃいます。

英雄クリシュナの名声は、とある王国の王女様にも届いていた。
聡明な美女として有名なルクミニー姫は、
「結婚するならクリシュナ様が(・∀・)イイ!」と、彼に夢中。
クリシュナのほうも、王女の評判を聞いて、
「結婚するとしたらルクミニー姫がいいなあ・・・ 」と思っていた。

しかし!そんなにうまいこといくはずがない。 じつはルクミニー姫のお兄さまは、クリシュナのことが大嫌い。 毎日かわいい妹が「クリシュナ様・・・ ハァハァ(´Д`*)」状態なのをみて、このままじゃやばいと婚約者を勝手に決めてしまった!
すぐにでも結婚させてしまおうと言う魂胆のお兄さまは、急ピッチで結婚の準備を進める。しかしルクミニー姫は気が気ではない。

「ああ、愛しいクリシュナ様、私を助けてください!!」

彼女は思いを託した手紙をクリシュナに出した。 そんな手紙が来て、黙っているようなやつは男じゃないよ。 クリシュナは結婚式の前日、姫をさらってしましました。

ルクミニー姫のお兄さまは、すぐに彼を追ったけど、武芸に秀でたクリシュナ兄弟にはかなわずあえなく敗北。 ルクミニー姫とクリシュナは、幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
・ マハーバーラタでも大活躍。
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インドの神様

歴史の教科書にもでてくるほど有名な、
インドの叙事詩 「マハーバーラタ」 。彼はこの長編物語の中にも出てきます。

「マハーバーラタ」というのは、国の覇権をめぐって2つに分かれたバーラタ一族の争いが描かれているのですけど、物語の主人公アルジュナの指南役としてクリシュナ様は登場します。 なんとアルジュナ君は、クリシュナ様の妹、スバトラーに一目惚れして奥さんにします。まあ、義理の兄弟、といったところですね。

戦争の前、アルジュナ君は「一族同士の殺し合いに意味があるのだろうか?」とかなり悩みます。 そのときクリシュナはアルジュナに、
「実は俺・・・、神なんだよ」 とカミングアウト。

「悩むことはない。元々人間とは存在しないものだ。いつかみんな死ぬ。今おまえの役目は戦うことだ。俺のこと一心不乱に信じろ!心配するな! 現世に執着するな。今はおまえの役割を果たすんだ!」と。
その言葉にアルジュナ君は心を決めて、戦争に向かうわけです。

そのときのクリシュナとアルジュナのやりとりをまとめたのが
「バガバット・ギーター」 という本なんだけども、これは後の印度の宗教思想に大きく影響があったりする。


 


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