歴史の教科書にもでてくるほど有名な、
インドの叙事詩 「マハーバーラタ」 。彼はこの長編物語の中にも出てきます。
「マハーバーラタ」というのは、国の覇権をめぐって2つに分かれたバーラタ一族の争いが描かれているのですけど、物語の主人公アルジュナの指南役としてクリシュナ様は登場します。 なんとアルジュナ君は、クリシュナ様の妹、スバトラーに一目惚れして奥さんにします。まあ、義理の兄弟、といったところですね。
戦争の前、アルジュナ君は「一族同士の殺し合いに意味があるのだろうか?」とかなり悩みます。 そのときクリシュナはアルジュナに、
「実は俺・・・、神なんだよ」 とカミングアウト。
「悩むことはない。元々人間とは存在しないものだ。いつかみんな死ぬ。今おまえの役目は戦うことだ。俺のこと一心不乱に信じろ!心配するな! 現世に執着するな。今はおまえの役割を果たすんだ!」と。
その言葉にアルジュナ君は心を決めて、戦争に向かうわけです。
そのときのクリシュナとアルジュナのやりとりをまとめたのが
「バガバット・ギーター」 という本なんだけども、これは後の印度の宗教思想に大きく影響があったりする。
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