天竺奇譚 インドの夜風に吹かれましょう

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パールヴァティ
siva パールヴァティ Parvathi

別名:シヴァの奥さんなので、シヴァのパートナーとしての別名があるよ。

・ウマー(優しい女神)
・バイラヴィ(恐怖の女神)
・ガウリー(光り輝く女神)
・カーリー(黒い女神)
・ドゥルガー(寄せ付けぬ者)

持物:三叉戟、睡蓮

シヴァ様の隣にいるのがパールヴァティ。目の前の「シヴァ・リンガ」に祈りながらパワーを注いでいらっしゃいます。
彼女はヒマラヤ山の娘でもあり、絶世の美女だそうな。 シヴァのはじめの奥さん「サティー」様の生まれ変わり。
旦那様のパワー(シャクティー:性力)の源でもあらせられます。
シヴァと対になって描かれることが多く、単独ではあまり描かれません。かわりに、別の姿である「ドゥルガー」や「カーリー」が人気です。

・ サティー様の生まれ変わりであるパールヴァティー様。涙涙の恋物語。
.
シヴァ パールヴァティー様は、サティー様の生まれ変わり。
彼女はシヴァ様の一番はじめの奥さん。まずこの方のことを話さないといけませんね。

創造神ブラフマーの息子であり、超身分の高いカミサマである「ダクシャ」には、一人の美しい娘「サティー」がおりました。
イイとこのお嬢さんだったサティーにとって、シヴァの野性味あふれる魅力はたまらなかったらしく、またシヴァも彼女に好意をもっていたので二人の仲は急速に接近。二人は結婚を望むようになったです。

しかし!身分の高いお父様はそんな男との結婚を許すはずがないです。
婿選びのパーティーにも、わざとシヴァを呼びません。
この場にいるカミサマたちの誰かを選ばなければならない。しかしシヴァはいない。 困ったサティーは「シヴァ!お願い。ここに現れて!!」とひたすら祈りました。 するとその場にシヴァが突然現れ、サティーは彼を夫に選ぶことができました。

カミサマたちの前で公式に相手ということになったので、お父様も結婚を認めざるを得ず。いやいやながら承諾。
しかし、二人の不仲はずっと続きます。
ある日とある重要なパーティーで、 お父様はまたもやシヴァを招きませんでした。
そのパーティーは、名だたるカミサマたちが一同に集う盛大なものだったので、娘のサティーは怒ります。
「お父様!あんまりです!なぜ私の夫をここに呼ばないのですか!」
するとお父様は、シヴァの名誉を気にする娘に激怒して
「あのような男はこの場には相応しくない。それにお前こそなんだ!娘の分際で父に意見するのか!あんな男を選びおって!恥を知れ!!」

と、逆に娘とシヴァを罵倒する始末。(あ〜あ。。。)

自分だけならいざ知らず、父によって皆の前で夫まで辱めを受けたことでサティーは心の底まで傷つき、
その場で火の中に飛び込んで自殺してしまったのです。

「おお、なんということだ娘よ・・・」
父であるダクシャは猛烈に後悔しましたが、時すでに遅く・・・

一方、愛する妻が死んだという知らせを聞いたシヴァは、すぐさま戻ってきましたが、
彼女が死んだ理由がわかると激怒のあまり狂ってしまいました。
まず義理の父ダクシャの首をはね、パーティーをむちゃくちゃにし、焼け焦げた妻の死体を腕に抱き、大声で泣きました。
そして彼女を抱いたまま、世界中を放浪したのです。
彼女の死体は腐敗し、黄泉が広がり、世界が闇に閉ざされても、彼は狂気から覚めません。

彼のあまりの姿を見かねたヴィシュヌ神は、サティーの遺体を切り刻んでバラバラにしました。
すると、ようやくシヴァは正気に戻り、自分のしたこと、義理の父を殺したこと、世界が闇になったことを償うため、
長い修行の道へ入りました。

そのとき、サティーの遺体の落ちた場所は聖地となり、その場所からさまざまな女神様が生まれたのです。

その後、ヒマラヤの娘パールヴァティーとして生まれ変わった彼女は
シヴァの元に赴き、生涯彼のそばに寄り添いました。
めでたしめでたし。

※うんちく
じつは、このときの神話が元になって、旦那さんが死んだとき奥さんも一緒に連れ添って、火の中に飛び込んで死ななければならないという風習がインドには根強くのこっていました。
もう禁止されている風習なのですが、持参金が足りないといって姑が嫁を焼き殺す事件もあったり。。。
この風習のことを「サティー」と呼びます。


・ パールヴァティー様、実は強い。戦いの女神としての別の顔。
.
シヴァリンガ

インドにはたくさんの女神様がいらっさいますが、多くの女神様はシヴァ様の奥さんということになっていて、「本当はパールヴァティー様なんだ」という設定になってます。そして、どの女神様もシヴァ様を上回る強烈なパワーをもっているのです。

社会の教科書には「インドのカミサマには三大神がいて・・・シヴァとヴィシュヌとブラフマーでうんぬん」とありますが、実際はちょっとちがってたりします。
たしかに建前はにはそうなんですが、実際は現世利益をあたえてくれそうなカミサマたちのほうが信仰されてたりします。
特に、パールヴァティー様を筆頭とする、シヴァの奥さんである女神様たち(カーリードゥルガー等)は大人気。女神様は女性の象徴。怖い姿をしていても、お産を助け、病気から家族を守ってくれる強い味方です。
もともと土地の神として信仰されていたんだけど、ヒンドゥー教で 大人気のシヴァ様のパワーを表現する象徴とされたことで、正統派に組み込まれ、がんがん表にでてきたっていうか。

パールヴァティーはシヴァ様の奥さんとしてのお姿がメインなので、単独でのお姿はあまり見かけませんが、そのかわり、彼女の化身であるとされるドゥルガー様、カーリー様はそれだけで像として拝まれたりしてます。


・ 首を切ったパールヴァティーと血
.
シヴァ・ニーラカンタ

この画像は「チンナマスター」(断頭女)といわれています。
タントリズムと関係が深い絵で、地方色が強いタイプの絵ですね。
女神は横たわる男女の上で自分の首を切っています。
首からは血があふれていますが、脇にいる2人の従者と自分がもっている自分の首に注がれています。

ストーリーとしては、パールヴァティーが外出先から戻るとき、途中で従者がお腹をすかせて「なにか食べ物をください」と言ったのですが、「戻ってからね」と我慢させてました。従者は我慢しきれず、「なんとかしてください。もう飢えて死にそうです」と訴えましたら、女神様は自分の首を切りその血を与えたそうです。

女神は自分を犠牲にしてまでもすべてを与える存在である。
彼女を流れる血はすべてを潤し、養うことができる。と。
まるでアンパソマソのようなお話ですが、裏の意味は違います。

この中心にいる女神は男女のベットインしたカップルの上に立っています。
これは、下にいる男女の性的パワーを表した姿です。
そのあふれ出るパワーを女神の首からあふれる血という象徴になっているようです。

 


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