ソーマ様のお名前は、飲めば不老不死になると言われているお酒の 「ソーマ」からきています。
ギリシア神話の「アムリタ」と同じモノで、カミサマたちはこのお酒を 得るために、魔族たちと一緒に海をかき回しました。
このソーマという飲み物、古代のバラモン教(ヒンドゥー教の前身)の僧たちが儀式のときに飲んでいた、お酒みたいな飲み物のことも指します。
ソーマ酒を飲むと神と交信できたり、インスピレーションが湧くらしいのですが、今はその原料はわかりません。 大麻じゃないか?ともいわれてますが、どうやら違うようです。
なんか草の液体を牛乳や水で発酵させたものらしいです。がよくわかりません。
ソーマについて興味がある人は漫画のスプリガンとか読んでみるとよいです。
ソーマ様は、月のカミサマとも言われています。
これはなんでかというと、 月の満ち欠けに関係しています。
月はカミサマ達が飲むソーマが詰まった容器であり、 カミサマ達が交代でどんどんソーマを飲んでいくから月には満ち欠けがあるんだ。という説があるのです。
また、ソーマ様、なかなかの強者。
月のカミサマというだけあってなかなかパワーもある。
カミサマ達の神官である仙人、ブリハスパティー様の奥さん「ターラー」様を誘惑して寝取っちゃったんですねー。 どんなパワーだか(汗
旦那さんは超怒って離縁! 「不倫なんかしやがって!!」 とターラー様を追い出してしまいます。
で。その奥さん、ターラー様は妊娠しちゃったんですよ。(ががーん)
その後彼女は争いをさけるためひっそり子供を産みますが、 その子はとてもすばらしい知性と美貌を備えた子供でした。 それをみた元夫は 「そ、それはどうみても俺の子だよ!」
と子供をとりあげようとします。
しかし、ソーマ様は「何いってるんだ?俺の子にきまってるだろ?」 とお互いゆずりません。
そのまま戦争になりそうだったので、あわててブラフマー様が仲裁にはいります。
「ターラーよ、この子供はどっちの子供だ?
言いづらいのもわかるけど、はっきりさせといたほうが子供のためにもいいぞ・・・?」
彼女はその後ゆっくりと口を開いてこういいます。
「この子はソーマ様の子供です。」
後にこの聡明な子供、月のカミサマの息子として地上に降り立ちますが
クリシュナ様の生まれた家系の始祖となってインドを長く支配したそうでございます。
長くなりましたが。
にしてもインドのカミサマたちって人間くさいというかなんというか・・・・
ソーマ様は不老不死のソーマ酒のカミサマ。
いまどき永遠の命を得たいとかいう人はいないでしょうが、 生涯健康に過ごしたい方はソーマ様をお祈りするのもいいかもしれません。 また、月のカミサマでもあるので、生理不順とか体のバランスが崩れてる方もおがんでおくとよいでしょう。
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